菜食主義という考え方は以前から都会を主に浸透していましたが、ここ最近は地方でもヴィーガンのお店が増えているなど、
ベジタリアン・ヴィーガンの需要は高まってきているようです。
ベジタリアンやヴィーガンを選択する人の理由はさまざまで、その選択自体は個人の自由が尊重されるべきものなのでこの記事はベジタリアンやビーガンを否定するものではないことを理解した上で読み進めてください。
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CoKaラボのメンバーの中にもヴィーガンの方はいらっしゃいます。
肉食推奨の人がいればヴィーガンもいる。
その理由は、野菜にも肉にもそれぞれメリットとデメリットがあるから。
僕個人の考え方としては、野菜も肉もバランスよくとりたいと思っています。
野菜食のメリットと肉食のデメリットはみなさんもすでに良くご存知のことと思います。
野菜食のメリット
野菜にはなんと言っても食物繊維が豊富にありますし、ビタミンやミネラルも肉より多くの種類が含まれています。
また、第8の栄養素と言われて注目を集めているファイトケミカル(単体の栄養素として表現出来ないけれど植物中に存在する物質)は、抗酸化(体の老化)を防いでくれたり免疫細胞の働きを底上げしてくれたり体の機能を高めるのを助けてくれたりするすごい栄養成分で肉類にはありません。
これら野菜の栄養素は、僕たちが体の中で作り出すことができないので積極的に食べることがオススメされていますね。
肉食のデメリット
それに対して、肉類のデメリットも有名です。
腸でドロドロのタールのようになるから俗に言われる宿便の要因になる、とか、コレステロールのとりすぎで血管内に貼り付いて血流が悪くなり、健康寿命を縮めてしまうとか、肥満の原因になるとか、さまざまなデメリットが言われていますね。
でもここであえて、ハッキリと書いておきます。
極端な選択は、極端な結果になる。
どんなものでも「個人差」が出ることは自然の摂理なので、ここで「誰にでも当てはまるような法則」を伝えることはできません。
が、例外は当然あるものの「全体的な傾向」としてピックアップすることはできるので、
極端な選択→極端な結果
を書き出してみますね。
野菜オンリーの生活
そのままの体型を保つ率よりも痩せたり太ったりと変化が激しくなる
風邪をひきやすくなる
瞬発力が下がる
ニキビ症になる
花粉症になる
肌の乾燥やシワが増える
イライラしやすい
情緒不安定になりやすい
攻撃的な口調になりやすい
肉類過多の生活
血中コレステロールが増えやすい
便秘になりやすい
体臭がきつくなる
疲れやすい
皮膚が脂ぎる
攻撃的な行動をとりやすい
情緒不安定になりやすい
肥満になる
内臓疾患になりやすい
代表的なものばかりをあげましたが、だいたいこんな感じです。
私たちは雑食動物だが…
世界には肉食主体の人や野菜食主体の人でも健康的に生活できている人がいるのに、どうして体調を崩す人がいるのか?
これについては
1.個人差によるもの
2.民族的な理由
3.見えているものでしか判断していない
などがあげられます。
1の個人差によるものはある意味仕方ないですね。
2の民族的な理由というのが面白いのでちょっと脇道?にそれてピックアップしてみたいと思います。
民族的な特徴
この「民族的な」というのは人種というよりも「居住または出生地域」が大きく影響するようです。
遺伝と家系の観点から言えば、赤道付近の紫外線の強い地域の出身者や居住者はベジタリアン食との相性がいいという研究結果があります。
強い紫外線は食べ物からの栄養素を補うエネルギーを供給するからですね。
これがハズダやマサイといった赤道付近の部族が、健康問題を抱えずに野菜と炭水化物で生活できる理由です。
逆に、イヌイットやエスキモーといった紫外線の弱い環境に住み、高脂質・高タンパク質のケトン食との相性がいいわけです。
ベジタリアンやビーガンに関わらず、どんな食生活に対しても反応は人それぞれ。
遺伝や家系だけでなく、地理的な環境も大きく影響するんですね。
面白いと思いませんか?
僕たち日本人は、赤道付近でも北南極圏付近でもないちょうど中間に生息していますね。
ということは、ちょうど中間の食生活がベストということになりそうです。
そして3の「見えているものでしか判断していない」については精神的な変化は気付きにくいということです。
上で取り上げた赤道や極圏の人たちはともかく、中間地点エリアで生活している世界のほとんどの人たちは、外見的な変化よりも精神的な変化に気をつけたほうがいいという論文もあります。
上で書いた特徴の部分、肉食と野菜色の両方に「情緒不安定になりやすい」がありますね。
食を偏らせると精神的な偏りも起きやすいという事実を表しています。
イライラしたり、不安になったり、突然元気いっぱいになったり、誰かを罵ってみたり…
情緒不安定になると人間関係に亀裂が入りやすくなりますし、最悪は信用を失います。
そこまでして貫く偏食の価値観て意味あるんだろうか?…と個人的には思います。
臓器疾患やアレルギーなどで食べられないというケースを除いて、偏食の理由は
・好き嫌い
・イデオロギー(価値観)
という人がほとんどです。
こうした趣向や価値観は他人が物申すことじゃないので、それぞれ好きに選択すればいいのですが、肉・野菜のどちらに偏食する場合でも「栄養素ベースでみたバランス」を心がけるようにするといいですね。
菜食主義の人には動物性タンパク質と脂質が不足します。これを食材で補うには肉類を食べるしかないですから無理ですよね。
肉食主義の人にはビタミン・ミネラル・食物繊維etcが不足します。肉食主義の人が、好き嫌いはともかく身体的理由で野菜NGというケースはまずありませんので食材で補うことが理論上はできますが、肉食をすると「追加の量が食べられない」という問題が発生します。
食べた肉とのバランスをとるために食べる野菜の量はハンパない量になります。
通常の日本人の食生活でみても「バケツの量」になるのですから。
これ欧米人だとどうなるんでしょうね…
ということで、結果としては「食材じゃなくサプリをチョイスするべき」という結論になります。
もちろんビーガンの意思を曲げて肉を食べたり、肉と一緒にバケツ一杯の野菜を食べるチョイスをしてもいいですけどね。
食材ベースではなく栄養素ベースでのバランスを心がけて、うまく色のバランスをとっていきたいですね。
偏食傾向にある人は、6ヵ月から1年間ごとに、髪、肌、爪の健康状態をチェックしましょう。
これらの組織がもろくなったり、乾燥したり、薄くなったり、欠けたり、痒かったり、赤く腫れたりしている場合、または乾癬などの肌疾患が現れている場合には、おそらく栄養バランスが不十分になっています。
体は正直ですから、チェックしてみることをおすすめします。
「人は食べたものでできている」というのは良く使われる言い回しです。
英語圏でも「You are what you eat」という言葉があるほどです。
でも同様に
「心は食べたものに影響される」
という言葉を新たに意識してみてもらえると嬉しいですね。
「心」はさすがに体と違って「食べたものでできている」とまでではないですが、確実に影響を受けます。
脳に影響を受けるからです。
この分野は起源軸アカデミーの領分なのでサラッと。
心自体は物質的な体の特定部分に存在するものではありませんが、心は脳を経由してこの現実世界とつながっています。
心そのものに食べ物の影響は受けませんが、経由地の脳機能は体の器官のうちの一つですから確実に影響を受けます。
結果的に情緒不安定になり、感情的になったりしてしまいます。
そうしたことは避けたいでしょう。
ですので食は偏食、という人も栄養素バランスでみて偏りすぎないように注意しましょう。
偏食じゃない人は野菜も肉もバランスよく♪