巷では栄養摂取の方法としてサプリメントが当たり前になっています。
いつの世も、物事が登場したら否定意見が乱立しますし、それが当たり前レベルに普及してくると一定数のアンチが出るのも常です。
昆虫食についてが、まさにそうですね。
賛成も反対も個人の認識の自由なので、基本は各自の判断で良いのです。
ただし、そこにも情報操作というか誰かのバイアス(発信者による総括的フィルター)がかかってるケースも多いので気をつけましょう。
栄養やサプリメントについては、医療関係者の否定論は一定の支持がありますし耳を傾けるだけのものはあります。
また賛成論についても、かつては毎日の食卓で得られた栄養量が今はほとんどの食材において激減している観点からの理論は耳を傾けるべきものです。
でもどちらも「極端な扱い」が多いです。
賛成論であれば「サプリをとっていれば大丈夫」的な魔法論に必ずと言っていいほど着地しますし、「ワインにはポリフェノールが含まれているから健康に良い」とか「ポリフェノールをサプリにしたもので手軽にしっかり」とか。
ワインに含まれているポリフェノールは確かに良いですが、同時に飲むアルコールについての害は無視して良いのか？
ポリフェノールをサプリにしたものは、ポリフェノール単体の栄養を摂りいれるけど、それによって体内バランスが崩れたり、口から入れたほとんどは活用されず流れ出ていくことについては考慮に入れないのか？
などなど…
否定論であれば、「サプリの成分のほとんどは化学合成だ」「サプリ中の有効成分は5%未満」「ほとんどは凝固剤や着色料や香料などの添加物」
「だからとっても意味がない」
「栄養素単体でとっても体内で活用されない」
「そもそも日常の食事で必要な栄養素は足りている」
などの意見があります。
どちらも正解を含んでいますが、どちらも極端です。
賛成派の
・食から取れる栄養量が減っている
・ビタミン◯◯は体に◯◯な効果がある
・サプリで取れば手軽で必要量を効果的に取れる
は正解ですし、また偏ってもいます。
反対派の
・サプリを取らなくても食事だけで大丈夫
・サプリは体にいいどころか害だ
・トマトからリコペンをサプリにするなど食材から栄養素を抜き出してまとめたものをサプリにして飲んでも効果はない
なども正解ですし偏ってもいます。
それぞれが偏った考えをヒートアップさせていくから、
賛成派のサプリ神説
反対派のサプリゴミ説
がそれぞれ台頭します。
下に続く
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上の続き
賛成派に言いたいのは
・サプリさえとってたら病気にならないわけ？
・サプリってそんなに万能なの？
・人それぞれ活用効率違うのにそんなに自信持ってる根拠は？
などです。
反対派に言いたいのは
・食事だけで充分な栄養が取れてるという「充分」とはどのレベル？
・栄養素単体でとっても意味がないのは当たりだけどそれですべてのサプリを否定できる根拠は何？
・薬だって効果に個人差があるのにサプリの効能個人差ばかりをやり玉にあげるのはなぜ？
などです。
このどちらの派閥も納得できるサプリメントだってあるし食材だってあるのです。
この「100点じゃなきゃ認めない」的な論調は結局のところマウント取り合戦でしかありません。
・抽出じゃなく食材そのものをそのまま凝縮させたサプリ
・痩せた土地に肥料作戦ではなく土をしっかり寝かせて自然の栄養がたっぷりある土壌から数年おきに作られる完全自然農法の内容の濃い食材
・凝固剤や解けないカプセルなどを使わず体に優しく吸収活用しやすいサプリ
・周囲の農家で農薬や化学肥料の散布が大量になされていない自然な環境をキープして栽培されてる作物
などなど、どちらの意見も満たしているものは探せばあるのです。
何らかの意見を聞いた時に注意すべきは
「誰かの意見を鵜呑みにして偏ったバイアスを持ってしまうこと」
です。
「サプリ？ダメダメ」でも「食事だけ？栄養足りてなくね？」でもない。
そんな極端論法にならないよう、そのサプリはどんなものなのか？その食事の材料はどんな作られ方をしたものなのか？まで知ってから評価することが肝要です。
CoKaラボのみなさんは、耳に届いた情報の『その奥』を見抜くように、お互いで留意しあって生きましょうね。
