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【昆虫食に対するデマ情報と真情報】

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【昆虫食に対するデマ情報と真情報】

このところ、にわかに『昆虫食』が話題ですね。
すでに試された方はいらっしゃいますか?

次世代のタンパク源!
として今、注目を集めている昆虫食。

とくにその中でもコオロギは、短期間で爆発的な繁殖力があることから、
近い将来に心配されている『食糧危機』への救世主よろしく、
脚光を浴びています。

その昆虫食、様々な情報が飛び交っていますが、本当に安全なのでしょうか?

また、SNSなどで飛び交っている『危険だ!』という情報は真実なのでしょうか?

SNSで飛び交う真偽不明な情報

このところ、SNSでは昆虫食への話題が飛び交っています。

人工削減のための工作だ!
コオロギにはハリガネムシが寄生してるから危険!
グレートリセットへの布石だ!
WHOによる新世界秩序へ向けての扇動!

などなど、都市伝説や陰謀論みたいな情報が飛び交っています。

かと思えば、

食用のコオロギは安全!
含まれるタンパク質の量が豊富!
環境に優しい未来のタンパク源!
タンパク質100gあたりのBCAA含有量がダントツで多い!

などの、健康志向な情報もたくさん出回っています。

これらの内容について、検証しつつ、昆虫食を積極的に取り入れていくべきかどうか?
について、BB-Styleとしての結論をお伝えしたいと思います。

下に続く

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上の続き

陰謀論に乗せられてはいけない

まず、新世界秩序だとか、グレートリセットなどという、
私たちのような一般人が検証不可能な壮大な陰謀論的なものは論外でしょう。

新世界秩序やグレートリセット、ニューワールドオーダーなどと言われる
未来に向けての社会と人類の整理
は、今回の昆虫食にかぎらず、どんなものに対してだって可能性がゼロではありません。

そういう『絶対に否定しきれない壮大な話』をタテに、否定ありきで話をすすめるのはフェアではないと考えます。

だからといって「ウソだ!」「デマだ!」と言い切るつもりは毛頭ありませんが、
これらの情報をもって『だからヤバい』という論理にすり替えるのも乱暴すぎますw。

ドキドキする話題として楽しむ程度にしておきましょう♪
そして、それはそれとして、ほかの情報も加味して、
「より現実的な側面としてはどうか?」
という目線でも追っていきたいですね。

昆虫食は危険!?

では、現実的な側面の一つとして、寄生虫や細菌類の問題はどうでしょう?

昆虫に寄生する寄生虫の代表格としてハリガネムシがいます。
有名なところでは、カマキリに寄生していますね。

ハリガネムシが寄生したカマキリは、ちょっと背筋が寒くなるような独特の行動を取ります。
『水に向かって進み、入水しようとする』んです。

たくさんの人がSNSなどで体験談をUPしていますし、皆さんの中にも体験された人がいると思います。

なっとく女子
なっとく女子

「水に向かってまっすぐ進んでいるから、危ないと思って何度カマキリの向きを変えても、また水に向かって方向転換する。まるで何かに操られているかのよう」

というものです。

これは、ハリガネムシに寄生されたカマキリ独特の行動です。
カマキリがハリガネムシに脳を侵食されて操られた結果の行動です。

ハリガネムシは、カマキリだけでなくカマドウマやコオロギ、バッタ、G(みんな嫌いなアイツ)など、たくさんの昆虫に寄生します。
それも一つだけでなく、いくつもの生体を渡り歩いて最終的にこれらの昆虫に寄生します。

ハリガネムシは、幼虫の期間に寄生して、成虫に成長すると水の中で生活&繁殖します。
だから、寄生主が陸上生活者であっても、無理矢理にでも水へと入ってもらわなくてはいけません。

そこで、ハリガネムシは寄生主の脳へと特殊なタンパク質を流し込み、水の中へと進むようコントロールするわけです。

そのハリガネムシ。
幼虫や成虫の状態で宿主を渡り歩くわけではなく『シスト』というミクロな卵の状態で渡り歩きます。
そして最終宿主の中で幼虫に戻り、成虫へと成長し、宿主を水へと進ませるわけです。

様々な昆虫にも、このシストを抱えているものが多く存在します。
そして、シスト状態のハリガネムシは、マイナス30度でも死なないほど強靭です。

昆虫食メニューでは、そのままの姿を残した形で調理され食べるものも多いですよね。
ちょっと嫌な予感がします。

では、粉末状態にすれば安全でしょうか?
成虫状態のハリガネムシであれば、昆虫自体を粉末にした時に一緒に木っ端微塵にされますが、
シスト状態であれば粉末に紛れ込んで私達の体の中へと取り込まれる可能性は格段に高まります。

安心、とまではいかないですね。

食用のコオロギは採集されたものではない

はてな女子
はてな女子

でも、今話題になってるコオロギは野生のものではなくて、人工的に食用に飼育されたものだって。
だから安全性は保証されているはずよ

確かにその通りですね。
ただし、人工的に飼育されたと言っても人間は神様じゃありません。
最初は野生のコオロギを採取し、そこから養殖コオロギを育てていくわけです。

爆発的な繁殖力をもち、集団生活の中で共食いも普通にあるコオロギを、どこまで個別に飼育管理できるか?についてはまだまだ改良の余地がたくさん残されている段階です。

野生のコオロギよりは安全性が高いことは間違いありませんが、突然降って湧いたようなこの急激なブームの中、シストレベルまで網羅した完璧な衛生管理ができているかどうかといえば…

それよりは、昔から食されてきたものも多くあるイナゴや蜂の子などの方が、
安全性を高めるための下処理なども、民間レベルで浸透しているわけです。
それらを差し置いて、なぜコオロギなのか?についてはまだまだ疑問がたくさん残りますね。

結局カネ目当ての利権ビジネス!?

急激に昆虫食が話題になったのには、政府の補助金支給のチカラが強いことは否めません。

昆虫食、とくにコオロギ食に参入する企業には、補助金が支給されます。
その額は、店頭で売れなくなっても補填できるレベル。

昨今の物価高は、加工食品メーカーに大打撃を与えています。
「補助金が出るなら、参入しておいたほうが得だ」
となるのも無理はないでしょう。

昆虫食は何年も前から少しずつ認知されてはいましたが、こうした流れがこの急激なブームを大きく後押ししていることは間違いありません。
詳しい検証をすることなく、諸外国の声に流されるまま補助金まで制定するのは流石に軽率がすぎるのではないか?という思いも否めません。

昆虫食ゴリ押しの前に…

コオロギ利権じゃね?
と言われる理由のひとつ、それも大きな理由の一つとして、
他の対策を差し置いて、いきなり昆虫へと飛びついたのはなぜ?
という疑問が拭えない点です。

日本の主食はコメです。
そのための農地は、今余っている状態。
作付けすることなく荒れかけている農地も少なくありません。

食糧危機への対策なら、わざわざ昆虫食を推進しなくても農地を再耕したり、
余って廃棄している牛乳を活用したほうが断然早いしコストも安く済みます。

それなのに、なぜあえて昆虫食なのでしょうか?

その疑問が「利権じゃないのか?」と言われるスキを与えていますね。

食糧危機が迫っている!
次世代の食を確保しなければ!

そうだ!昆虫食だ!

となるよりも、ビートきよしさんが答えているように

という発想を持つほうが違和感がありませんね。

栄養素的に大丈夫?

利権うんぬんも、陰謀論よりは遥かに裏を洗い出しやすいものではあるものの、だからといってどうすることもできないことに変わりはありません。
でも、もっと身近でもっと重要な問題があります。

含有栄養素の問題です。

効率よくタンパク質を摂取できるという利点ばかりが先行していますが、コオロギが持つ栄養素はいい面ばかりなのでしょうか?

コオロギに限らず、昆虫は『タンパク源だ』とよく言われますが、実は昆虫のカラダは、
私達が腸で処理できない『キチン』という物質を含む
のです。

このキチンという物質は、腸で消化吸収できないだけでなく、
寄生虫、真菌、がん細胞などの餌になるものです。

さらには、脱皮などに有効な『変性ステロイド』を持つ昆虫は、ヒトが食すには適さないという学術論文もあります。

太古から、私たち人間の身近に存在していながら、一部地域を除いて殆どの場所で、食卓に上がってこなかったことには
それなりに理由があるんですね。

アレルギー問題

栄養素と同じくらい気になるのが「アレルギー問題」です。
昔と違って、アレルゲンには様々な要因があって、お店のメニューにも当たり前に表記される時代です。

昆虫食、とくにコオロギやタガメのような甲殻を持つ昆虫は、エビやカニと同様にアレルゲンです。

にもかかわらず、粉末状態で見た目によくわからない状態でパンなどに紛れ込ませると、アレルギーの誘発の元です。
最悪は、アナフィラキシーも発症する恐れがあります。

アレルギーをお持ちの方には十二分に注意すべきことです。

重金属問題も

昆虫個体であれば、さほどの含有量とは言えないレベルの重金属(カドミウム等)も、粉末での摂取となるとそうも言っていられません。

カドミウム(cd)といえば、かつて公害病として誰しもが知る重金属。

2018年段階での内閣府の注意喚起でも

このように書かれています。

1.総計して、好気性細菌数が高い。
2.加熱処理後も芽胞形成菌の生存が確認される。
3.昆虫及び昆虫由来製品のアレルギー源性の問題がある。
4.重金属類(カドミウムなど)が生物濃縮される問題がある。

この注意喚起は、現在では書き換えられています。
現在でも『安全だ』とまでは言われていないものの、上記の具体的懸念は消されて、記載をボヤかしています。

以上をふまえて…

昆虫食を一般的なものとするには、まだまだ検証と改良の余地がたくさんある様子見の段階と言わざるを得ないでしょう。
好きな人は食べればいいが、ブームに流されることなく慎重であるべきだと思います。

はてな女子
はてな女子

Bobさんは、食べるの?
それとも食べないの?

そんな質問が聞こえてきそうですが、あえてどちらとも回答せずに終わります。
なぜなら、僕が「食べる」といえば

なっとく女子
なっとく女子

Bobさんだって食べてる!

となりますし、「食べない」と言えば

なっとく女子
なっとく女子

Bobさんが食べないって言ったから…

となるでしょう。

CoKaラボでの情報は、あくまで皆さんの判断材料として有力な情報を提供する目的はありますが、
みなさんを誘導する目的は一切ありません。

ですので、僕自身がどちらを選択するかではなく、
この情報を参考に、みなさん自身で決めていきましょう。

この先、安全性の対処がされて、もっといい形に進化する可能性は大いにあるわけですし。

前向きなココロと元気なカラダは一番の財産!
それではまた次回。

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