この情報、この一年あまりでコロナ太りにぶち当たってしまったBobにはほんとヤバいなと身につまされるものでした。
みなさんは大丈夫ですか?
って、
肥満ってどこからよ?
と思いません?
今回の記事では、ブログタイトルについてを紐解くだけじゃなく、
そもそも「肥満」ってどこからを言うの?
というボーダーラインや、
肥満って一言で言うけど具体的には何が問題なわけ?
という細かいところまで書いてみたいと思います。
それではいってみましょ♪
コロナに対してわりと冷め気味
米国CDCが今年の7月頭に「デブはヤバいぜ」って発表してたって情報を改めてブログにしています。
最近またコロナの新しい波がおきてますからね。
しかも、長期間のコロナ自粛や飲食店の時短養成なんかでみんなもうコロナ対策に飽き飽きしてる状態だと思います。
お店も、大した助けもなしに休業養成に応じるのも限界だ!ってことで通常営業しているところも増えてきていますし、夏休みで色んな場所に出かける人も増えています。
なにせ、昨年の4月に最初の緊急事態宣言が出てから、もう一年半になろうかという長期間ですからね。
感染対策は意識してるし注意もしてるけど、みんな自粛に疲れ切ってるというのが正直なところでしょう。
そんな中、毎日のように情報番組でみんなに注意を呼びかけてるテレ朝があんなアホなことヤラカシてますからね。ますます
必要以上の対策とか自粛とかアホくさ
と思ってしまうのも仕方のないことじゃないかと思います。
そんな今なのでより具体的に
今回、あらためてCDCの発表を持ってきたのは
少しでも具体的な対策方針につながれば、何に注意して何に安心すればいいかの切り分けにつながる
という思いからです。
いたずらに注意喚起するつもりも脅かすつもりもまったくありません。
米国CDCの原文はこちら。
ここには
COVID-19の成人入院患者540,667人を対象とした調査では死亡の最も強い危険因子は肥満など/重症化の最も強いリスク因子は高血圧と脂質代謝異常、肥満、糖尿病
という発表が書かれています。
この発表だけでも、具体的な気がしますが、実はまだまだ曖昧で
- 肥満ってどこから?
- 高血圧ってどの数値から?
- 脂質代謝異常ってデブはみんな当てはまる?
- 糖尿病はどの段階から?
などなどの細かなところが分かってませんよね?
なので、この部分を可能なかぎり細かく具体的にしていってみたいと思います。
ここからは栄養学的観点や衛生学、生物学といった「専門医療とは違う分野」からの情報もたくさん入ってきます。
なので、医療の専門家ではハッキリ言い切れない領域にもメスを入れている反面、医学的証明は出来ていないものも出てきます。
が、医学的に見ても大きく的外れにはならない範囲で書き込んでいきたいと思いますので、その点はご安心下さい。
CDC発表の詳細
先ほどリンクをしたCDC発表の情報ですが、
なに書いてあんのかさっぱり???
って人も多いと思います。
なにせ全文英語ですから(^_^;)
なので、要点を取り上げて行きますね。
COVID-19の成人入院患者540,667人を対象としたこの横断的研究では、94.9%が少なくとも1つの基礎疾患を有していた
まず、調査対象が「成人入院患者(米国なので18歳以上)」なので、未成年(17歳以下)は対象になっていません。
未成年に関しては、大人よりももっと個人差が出てますので、また別の機会にします。
その入院患者540,667人を対象として調査した結果「94.9%が基礎疾患持ってた」ってんですから、こりゃもう
ほぼ全員
って言っても良いんじゃないでしょうか。
となると、その基礎疾患というのが何なのかが気になるところですが
高血圧と脂質代謝異常が最も頻度が高く、肥満、合併症を伴う糖尿病、不安障害、および疾患の総数がCOVID-19の重症化の最も強いリスク因子だった
という、米国の800以上の病院のデータを用いて、2020年3月から2021年3月までにCOVID-19を発症した18歳以上の入院患者を解析した調査結果になってます。
罹患時の基礎疾患と死亡に至る危険因子
基礎疾患は
- 高血圧:50.4%
- 脂質代謝異常:49.4%
- 肥満:33.0%
の順に多かったという結果になってますね。
そして、このCOVID-19発症者の中から重症化⇨死亡となった死因の危険因子は
- 肥満:調整後リスク比[aRR]=1.30、95%CI、1.27-1.33
- 不安及び恐怖関連障害:aRR=1.28、95%CI、1.25-1.31
- 合併症を伴う糖尿病:aRR=1.26、95%CI、1.24-1.28
という結果が明らかになりました。
肥満や糖尿病については、このあとその具体的算出についてお話していくとして、2の「不安および恐怖関連障害」は盲点だったのではないでしょうか?
不安および恐怖関連障害は、不安症、とか強迫性障害とかパニック症などが含まれる
精神的障害
です。
もっと簡単に言うと
不安な気持ち
が、コロナでは生死を分けるものにまでなり得るということですね。
このことからも、いたずらに怖がったり警戒したりするのではなく
細かく知って正しく対策することの大切さ
が裏付けられますね。
では、この罹患時の基礎疾患や死亡の危険因子に挙げられたものについて具体的に紐解いていきましょう。
肥満ってどこから?
これ、結構アバウトですよね。
そもそも
え?肥満って病気じゃないでしょ?
と思ってる人がいまだに多いということ。
メタボという言葉が当たり前になってますので、生活習慣病の一つとして肥満があるというのはみなさん知ってはいるものの
デブは病気
とハッキリ日常で意識している人って意外と少ないと思います。
実際問題として自分や誰かがポッチャリだったとして
あぁ、私(目の前の人)は病気だなぁ
なんて感じてる人ってまずいないですよね?
でも、ここで改めてハッキリさせておきましょう。
肥満は病気です
では、その肥満、どこからが肥満になるんでしょう?
肥満症診療ガイドライン2016
メタボリック症候群でいちやく有名になった肥満症ですが、2016年にそのガイドラインが改定されましたね。
その改定後の判断基準値は
BMI(体格指数)
ではじき出されます。
BMI(体格指数)は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められます。
これは男女や年齢は関係ありません。
そして
- BMI18.5以上25未満が「普通体重」
- BMI25以上が「肥満」
- BMI35以上が「高度肥満」
と分けられています。
これで考えると、BMI=25以上の人は肥満ということになりますね。
身長155cmの人であれば61kgを超えれば肥満。
身長170cmの人であれば73kgを超えれば肥満。
(端数を切り上げています。厳密なのを知りたい人は電卓ポチポチしてね)
って感じですね。
現代人の実測値
これは医学専門家からはお叱りを受けそうな内容ですが、一般人は、こっちの計算のほうが良いかもしれません。
BMI値に文句つけてるわけじゃないですが、実際問題として肥満って
体内の脂肪量や脂肪酸バランス
が体に及ぼす悪影響がそもそも問題ってわけですよね?
なのに、身長と体重だけではじき出された数値って、アバウトじゃないですか?
しかもそれが医学的ガイドラインとして採用されているんです。
でも、実際には同じ身長と体重でも男女で違いますよね?
年齢が違っても変わってきますよね?
じゃぁなんで?という答えは
目安を計算しやすいから
ってことなわけです。
なら、もう少し厳し目の数値が出る
身長ー100=標準値
でも良いんじゃないかと私は考えています。
最近は体脂肪率とか内臓脂肪量とかの体組成が測れる体組成計が一般的ですよね?
それでも身長と体重だけで計算される値を参考にするなら
身長ー100
の方が現代的だと思うんです。
その理由がなぜかというと
コロナも手伝って多くの人の運動量はますます下がっている
からです。
運動量が下がるということは、身体の
- 筋肉量
- 骨量
- 基礎代謝比率
などが下がっているということです。
であれば、2016年時点での指針であるBMI値よりも少しシビアになる
身長ー100
の方がより現代的な数値に近づくという私の意見もあながち大外れではないと思います。
実はこの計算式、40年近く前にアメリカの医学博士が導き出した計算式で、私が勝手に作ったものではありません。
当時はまだ体脂肪率とか内臓脂肪とかがハッキリしていなかった時代。
それでもこの数値である程度の概算値が導き出されたことを考えると、今、改めて参考にしても良いんじゃないかと私は思っています。
いや、本当に正確な数値を知りたいんだよ!
と思う方は、医療機関にかかって体内組成数値を細かく測定することをおすすめします。
どれほど技術が進歩しても「個人差」については個別で見なければ正しいものは出せません。あなた個人の正確な数値はしっかりとした計測器で測定する以外にないんです。
ん?家の体組成計は?
それは目安ならわかりますが、家の体組成計で仮に体脂肪率が25%と出たとしても
本当に25%を保証する数値じゃない
のです。その証拠に、時間を変えて一日のうちに何度も測定してみて下さい。
食前と食後、のように明らかに体重や体内のものが違っているなんて場合は論外ですが、そうでないにもかかわらず、測定タイミングによって体重も体脂肪率もバラバラです。
家の体組成計も目安を把握するものだからです。
BMIも家の体組成計も多少でもアバウトな数値なら、「身長−100」でも元々医学博士が算出した計算式だし、民間的には採用しても良いんじゃないかと思っています。
ということで、身長ー100=◯◯kg
これででた数値以上の体重の人は、肥満の傾向にあると思って取り組むのが良いんじゃないかと思います。
念のために断っておきますが、
ガイドラインを変えろと言ってるんじゃない
です。
私達が個人で判断する肥満のボーダーラインを計算するんなら、BMIだってアバウトなんだからサッと暗算できる「身長ー100」で良いんじゃね?ということですw
高血圧の数値基準は?
高血圧を判断する指針として、いちおうこんなのがあります。
テレビCMなどで
血圧130超えたら…
なんてのがあるので、なんだか漠然と
130以上は高血圧じゃね?
と思っている人が意外にも多いみたいでびっくりです。
血圧が高い=異常
っぽく思われてますけど、実はそうとは限らないんですよね。
血圧が上がるのはなぜ?
血圧が高い状態は、とにかくやばい!
そんなイメージがあるみたいなんですけど、冷静に分析してみましょう。
専門的な知識がなくてもある程度の分析は可能です。
なぜ血圧は上がるのでしょうか?
と聞かれても、理由は山程ありますよね。
イメージ通り、動脈硬化とか高脂血症とか、とにかく血液がドロドロタイプとか血管が狭くなって通りにくくなってるとか、そうした異常によって血圧が上がるケース。
でもそれ以外にもあるんです。
- 急に身体が冷えた時
- 運動不足で筋力が衰えた時
- 入浴時
- おトイレ時
- 寝起き直後
- 加齢
運動などで血液が酸素を大量に運ばないといけない場合などを除いて、ほぼ平常時、日常の中でありがちなタイミングを上げてみました。
特に最後の「加齢」は、誰しもに起きることです。
身体そのものを見ても、子供の頃はすごく身体が柔らかいのに、中年になってくると身体が固くなりますよね。
それは血管も同じなんです。歳を取ると血管が自然に固くなる。
そうすると、血管の中を流れる血液に抵抗が起きるので、柔らかいときよりも強く押し出さないと末端まで届かなくなります。
だから高齢者の血圧は若い人より高めです。
それを無理やり下げると末端に血液が届かなくなるという別の問題が起きるので、総合的な判断じゃなく血圧だけで「高い」と判断するのは中高年以降はベストとは言えません。
人間ドックなどで総合的な情報で血圧を下げるかどうかを医師と一緒に判断するのが良いですね。
あと、意外だったのは
運動不足で筋力が衰えた時
じゃないでしょうか?
血液を送り出しているのは?と聞いて、必ず思い浮かべるのは「心臓」ですよね?
でも
全身の血液を循環させているのは心臓だけじゃない
ことをあまり意識していない人は意外と多いようです。
え?じゃぁ、どこ?
と思うかもしれませんが、答えは簡単。
血液は全身の筋肉が循環のサポートをしている
のです。
血液、というより、体液全般といったほうが正解かもしれません。
血液、リンパ液、組織液などなど、全身の水分系は、筋肉の動きがサポートして全身を巡っています。
血液のポンプの代表は確かに心臓ですが、ふくらはぎなどは「ポンプ筋」と言われています。
その意味は、下半身ではふくらはぎの筋肉がこの血液や体液を送るポンプの役目としてとても大きな役割をしているからなんですね。
だから、運動不足で筋肉量が落ちたり、老化で全身の筋肉自体が固まってくると、それ以外に何の問題もなくても血圧は上がります。
年代によって基本血圧を分けよう
上に書いたほかにもいくつか要因はありますが、日常で一番私達が影響を受けやすいのが
- コレステロール沈着による動脈硬化系の不具合
- 運動不足による筋力低下
- 加齢
の3つだと言ってもいいでしょう。
1に関しては生活習慣病ですから、しっかり治療と肉体改善していく必要があります。
が、2に関しては自分でコントロール可能ですし、3については仕方ない(正常)わけですから、何でも一律にせず自分の当てはまる条件を探していった方が良いですね。
2の運動不足については、闇雲にハードなトレーニングを増やすよりも、日常的にライトに動き回ることをおすすめします。体内の循環を促すには、身体を適度に負担になりすぎない程度に動かすのが最適。
散歩なんか最高にいいですね♪
問題は3です。
加齢で血圧の基本値みたいなものが変化していきます。
還暦以前の人は、平均的に130以下を一つの基準値にしていいと思います。
線引は厳密なものじゃないことを断っておいた上で
- 60代:130〜150
- 70代:140〜160
- 80代:150〜180
このあたりをだいたいの目安にしてもいいと思います。
これはあくまで「130超えたら」を意識しすぎないようにしましょう、という呼びかけの一つです。
こうして数値を出すと
「ここに書いてあったから」
というのを理由に、数字絶対思想を持つ人がかならず現れます。
あくまでも目安だということと、原因が他に潜んでいる可能性はあるので、身体のトータルなチェックは欠かさないようにしましょうね。
脂質代謝異常って何?
脂質代謝異常って、初めて聞いたって人も多いんじゃないでしょうか?
脂質の代謝に異常がある?
もしかしてそれって肥満の人の特長?
なんて気になりますよね。
デブはみんな当てはまる?
そんな心配が頭を過るのも無理ありませんが、医学用語は
わざと難しく表現してるんじゃね?
と思うくらい難しいネーミングが多いですw
でも安心して下さい。肥満の人が全員脂質代謝異常ではありません。
そもそも脂質代謝異常ってなんでしょうね?
脂質の代謝が異常ってどういうこと?
誰もが聞いたことのある表現でこの脂質代謝異常を言い換えると
高脂血症
です。
こちらは聞いたことがあるんじゃないでしょうか?
でも、じゃぁそれってどういう状態?って聞かれたら、とたんに答えられる人が激減するかもしれませんね。
脂質代謝異常は、身体の脂肪が燃えない状態ってわけじゃないです。
ネーミングからはなんだかそうなのかな?って思ってしまいやすいですが…
血液の中には、コレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)、リン脂質、遊離脂肪酸といった脂質と呼ばれる物質が含まれています。脂質は細胞膜やホルモンの材料となったり、エネルギーの貯蔵庫になるなど、私たちの体の機能を保つために大切な働きをしています。
通常、脂質は肝臓で作られたり、食事から取り込まれたりして、血液中に一定の量が保たれるように調節されています。
脂質代謝異常(高脂血症)は体内で脂質の流れがうまく調節できなくなったり、食事として体内に入ってくる量が多くなりすぎたりして、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)やトリグリセライド(中性脂肪)が多くなりすぎている状態、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が少ない状態が続く病気です。
よく「血中のコレステロール値がちょっと気になりますね」などと言われるケースがありますよね?
アレです。
まぁ、気になる程度ならOKですけど、「数値が異常です」って言われたら改善しなきゃですよね。
改善方法は薬を飲むという方法もありますけど、ほとんどは
- 食事の改善
- 運動の見直し
で改善させます。
ここでも出てきました「運動」
ことごとく、
コロナはジッとしてたらいけないんだな
ということが解りますね。
だからといって、人が渦巻いてる都市中心部に出かけるのを勧めてるわけではないですよ。
単に家の周りをぐるぐる歩き回るのは面白くないでしょうから、あまり密になりにくい湖の畔とか国立公園のようなところを散歩するってのが良いかもしれませんね♪
糖尿病はどの段階から?
糖尿病はⅠ型とⅡ型がありますが、それについてはどちらも差がありません。
型に差はありませんが、症状がどの程度かについては
ハッキリと診断された人は当てはまると思っておいたほうが良い
さらに予備軍の人も意識しておきましょう
が一番いいと思います。
CDCの発表は
合併症を伴う糖尿病
とされていますが、ハッキリと糖尿病だと診断された人はいつ合併症が起きるかわからないわけです。
さらには予備軍の人は糖尿病限定で考えるとまだ予備軍ですが、糖尿病予備群ということは血中コレステロールや血糖値バランスといった血液内の状態がやばい状態という可能性が高いです。
ですので予備軍の人も安心せず、糖尿病以外の上に書いたそれぞれのケースが当てはまるかもしれないという気持ちでいるのが正解でしょう。
どれもこれも歩きで解決
ここまで長々とCDCの発表について分析してきましたけど、結局のところ
適度に運動を取り入れれば身体は改善に向かうし予防力も高まる
ということですね。
ただ、その「適度」ってのが問題なわけです。
どれくらいのことを適度っていうんでしょうね?
実は、年齢性別に関係なく、歩きにおいては
全身運動で30〜60分
が理想です。
これ、「全身運動で」というところがミソです。
普通に歩いているだけでは、歩きは全身運動になりません。
下半身、とくに脚の部分がほとんどの運動になってしまいます。
歩きを全身運動にレベルアップさせるためには、胴体から下半身を操るスキルが不可欠です。
さらには腕の使い方や体軸の置き方などの要素も絡んできます。
言葉で説明するにはとてもむずかしいのがこの「全身運動歩き」です。
わがBB-Styleでは、それをリフレイン教室とMonday Lessonという2種類の教室で直接指導しています。
ぜひ身につけほしいスキルです。
こんな時代だからこそ、闇雲に運動するのではなく、我流で運動するのでもなく、しっかりとしたスキルを正しく身に着けてほしいと思います。
運動は量から質へ
歩きを変えて運動の質を高めよう
21世紀は本格的に身体の作り方を変革させていく時代だと思います。
そのいとぐちをBB-Styleで始めてみませんか?
なんか、最後、宣伝みたくなっちゃいましたけどw
今日もすてきな一日を♪